管理番号 | 新品 :40006271 | 発売日 | 2024/04/21 | 定価 | 11,000円 | 型番 | 40006271 | ||
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東芝の数少ないヒットラジオの一つであろうサウンド 750の此方は後期型かと思います。 前期、後期型の違いはトランスミッター機能が有るか無いかで、パネルのトップ部分に前期型は感度切替とAFCが独立したスイッチとして有りましたが、後期型はこれが一つにまとめられ、代わりにラジオとトランスミッターの機能切替スイッチが置いてあります。 当時競合モデルと東芝が見ていたソニーのTHE 11、ナショナルのワールドボーイGXOが何もトランスミッター機能を付けたので東芝も追いかけて付けた物と思います。 それ以外、多分感度や出力等に差別化は無さそうです。2.6Wだった出力が3Wになった様な記憶が微かにありますが、実際に聞いても判別できないでしょう。 この個体はバンド切替固着、電源が入らないジャンクと言う事で入手しましたが、バンド切替は潤滑剤を内部のスイッチの鉄球でカチカチ節度感を出す部分に塗布する事で解消、音が出なかったのは機能がトランスミッターに切り替えられていたためでは無いかと思います。 通常の整備で十分元の状態に戻りました。 その際に内部の写真を撮ったものを2枚目に載せましたが、注目するべきはスピーカーが全く汚れていなかった事。これまで40〜60年前のラジオを計450台位扱い、このモデルも10台位は整備していますが、こんなに埃もゴミも付着していないスピーカーは初めてです。特にこのモデルは高出力に対応してエッジ部分に粘性の高いビスコロイド様の物を塗布していてゴミが厚く付着する事が避けられない筈ですが、殆ど何も付着していません。如何に良い状態で保管されていたかが良く分かります。 残念な事に完全に無傷では無く、向かって右手外側のクロームの縁に一箇所凹みが有ります。何かが強くぶつかったのでしょう。 それ以外は錆も埃も傷も殆どなく、50年前のラジオとしては望みうるベストの状態、外観と言ってもよいでしょう。 動作、機能も申し分有りません。 以上からこれまで10台位扱ったこのモデルでも別格の価格ですが、それでも楽天で見ている同じようなモデルの半額以下です。電池、自作ACコードはお付けします。