●江戸和本●女用智恵鑑宝織 明和6年 往来物 女子教訓 生活百科 重宝記

女用智恵鑑宝織（明和6年）r 【判型】大本1冊。縦265粍。r 【作者】柏原屋清右衛門編。r 【年代等】明和6年1月刊。［大阪］柏原屋清右衛門板。r 【備考】分類「往来物」。正徳2年原板、享保14年再刻『女用智恵鑑錦織（女用智恵鑑）』の本文をほぼ受け継ぎながら、付録記事を増補するなど全面改訂したもの。巻頭や頭書・本文の記事の異同が多く、例えば本文の場合、享保板所収の「新女訓抄」を同本文の「女用智恵鑑」第1条の一部と合体して「女用智恵鑑」とし、また、享保板の「女用智恵鑑（第1条を除く）」「三十二相の事」「女中言葉づかひの事」「女中ならふべき条々の事」等の記事を一本化して「婦人常に心得べき故事」と改題したほか、享保板「当流女秘伝書」の第1条を除く7カ条をもって「婚姻心得べき条々」と改題するなどかなりの変更を加えた。また、女用文章は、享保板ではほとんどの例文が上・中・下別の尊卑の別を意識して編まれていたのに対し、本書では上下の区別は最初の例文のみとなり、より多彩な例文を盛り込み、施注を増補するという方向での改編がなされた。その他の付録記事は大同小異だが、本書には「夢はんじ秘伝」を始めとする暦占関係の細々とした記事を随所に盛り込むのが目立つ。このように、これら種々の変更は、半世紀間に生じた意識や世相・流行などの違いを反映したものであろう。本文をやや小字・8～15行・所々付訓で記す。r ★原装・題簽付・状態概ね良好（表紙疲れ・傷み刊記一部破損）。記名なし・蔵書印なし。【参考価格（出品時の相場）：日本の古本屋で、10,000円（傷み、疲れ）～62,640 円（題簽欠、小虫、スレ、表紙傷み）】。