ヴェルディ 歌劇 運命の力 カバリエ カラーラス カプッチルリ ギャウロフ ブルスカンティーニ 極美品 1978.6.10 スカラ 初出 MYTO 貴重盤

ヴェルディ 歌劇 運命の力 カバリエ カラーラス カプッチルリ ギャウロフ ブルスカンティーニ ナーヴェ 極美品 1978.6.10 スカラ 初出 MYTO 貴重盤

オールスターキャストの運命の力です。単に高名なスターを集めたと言うだけではなく、各役に最高 最適の歌手を集めた 奇跡的なキャストだと思います。総本山 スカラ座は、時折 こんな国運を賭した様な豪華公演を実現して 世界を驚かせますが、この公演は更にその最高峰ではないかと思われ、よく言われる“年代記的” とか “記念碑的”とは正にこの事だと いまだに溜息が出てしまいます。スカラも 次第に指揮者中心になるにつれて スター主義の公演を打たなくなるわけで、その意味でも この記録の輝度は抜群だと感じます。
運命の力は 円熟期のヴェルディが 持てる力の全てを開陳した “グランドロマン” 的な名作です。多彩な要素が盛り込まれていて…と言うか、むしろ 多彩過ぎて 少し厄介に感じられる曲でもありましたが、その魅力を知れば これ程によく出来た曲は無く、正に“最円熟期の面白さ” が感じられ 興味深いです。「ベルばら」か 「戦争と平和」かの様なストーリーも ロシアの劇場からの依頼と知れば大いに納得できますし、充分な曲を当てがい なお空中分解をさせなかったヴェルディの力量はやはり凄いと感じます。イタリアに “グランドオペラ” は存在しませんが、これとドン・カルロはそれに比肩する…いや それ以上の名作だと考えます。
上記のスター達はやはり物凄いです。一人一人言い出したらキリがないですが、特にカレーラスのアルヴァーロは 資質にも気質にも叶った最適役だと感じます。ギャウロフの神父は 普段は絶対に演らない役で いわゆる“ご馳走役”。他に 実力充分ながら それ程の注目を集めなかったナーヴェが大活躍の“ホームラン”で、端役にデ パルマを充てる贅沢振りも印象的でした。多彩な要素の全てを 必要充分に満たしたパターネの指揮も、緊張感がありながら なお余裕もあり見事だと思います。
オマケとして ヴェローナのドン・カルロのカバリエのシーンだけが 2～3トラック併録されています。
MYTO盤です。MYTOの以前のスタイルの製品で、このシリーズはアバドのドン・カルロもカバリエ カレーラスの仮面も今では全て廃盤らしく とても貴重かもしれないです。

極美品です。ほぼ開封時のままだと思います。初出に近い時期に求めた記憶があり、同封のカタログの年代がほぼその頃だと思います。ブックレット表紙に薄クスミが数点出ていますが、その他は極美品です。

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