モンテンルパに祈る

※注意喚起情報　　本体：見返し部分値札をとった跡あり　書き込み、マーカー等なし　函：経年による汚れあり 『モンテンルパに祈る　戦犯叢書２』 著者：加賀尾秀忍 図書刊行会刊 昭和５７年２月発行　　四六判224頁 　モンテンルパにあって、死刑囚の処刑に立ち会い、戦犯者の減刑と故国への移管釈放に尽くした宗教家・加賀尾秀忍氏の鬼神も泣かしむる手記　四年の長きにわたって同じ刑務所内に起居し、囚人の残飯を食べながら日本人受刑者の師父となり、モンテンルパの聖者と呼ばれた師は、持病の心臓病に加えて栄養失調の身に鞭打って、十四名の死刑囚の従容たる死を最後まで見届け、その安らかな往生を祈りつづけた　その結果、師の誠心はついにキリノ大統領を動かし、戦犯の助命ならびに釈放の原動力となった 目次 異境の獄舎 　旅僧 　LST艇にて 　モンテンルパの門 　マニラ世情 　深刻な裁判、人 　暁に祈る 　死とたたかう 　ホセ・ギリヱンのこと 　暴動の波１ 　暴動の波２ 　想い出の人々 　ああ日本よ 絞首台に散る十四名 　妖雲夢に乗って 　秘密の死刑命令 　トラックは第四の門へ 　最後の抗議 　さらば、妻よ、子どもらよ 　死もまた旅宿 　先生、死顔を見て下さい 　絞首台上の散華 　慟哭 死の影におびえつつ 　独房の精神革命 　同胞代議士の来訪 　記者有情 　モンテンルパの大合唱 　大統領の心動く 　悲願到天 　さらばモンテンルパよ 　比島よ、さよなら 刊行にあたって